実家を売るか残すか決まっていない場合は?

「親が亡くなって実家が残ったけれど、売るべきか残すべきか決められない」

「思い出のある家なので、すぐに手放す気持ちにはなれない」

「兄弟それぞれの考えが違い、今後どうするのか決まっていない」

実家じまいを考えるとき、このようなお悩みを持つ方もいらっしゃいます。

誰も住まなくなったからといって、すぐに実家を売却しなければならないわけではありません。

一方で、

「まだ決められないから、そのままにしておこう」

と何もしないまま時間が経つと、建物の管理や費用、相続など別の問題が出てくることがあります。

実家を売るか残すか決まっていないときに大切なのは、無理に結論を出すことではありません。

今後の判断に必要な情報を、先に整理しておくことです。

この記事で分かること

この記事では、

・実家をすぐに売る必要があるのか
・売るか残すか決める前に確認しておきたいこと
・家族で話し合っておきたいこと
・実家を残した場合に必要になる管理や費用
・家財整理をどこまで進めればよいのか
・まだ結論が出ていない場合の進め方

についてご説明します。

1.今すぐ「売る・残す」を決めなくても構いません

親が亡くなった直後や施設へ入った直後などは、実家を今後どうするのかまで考える余裕がないこともあります。

長年家族が暮らした実家であれば、

「できれば残しておきたい」

「もう少し気持ちが落ち着いてから考えたい」

と思うのも自然なことです。

また、

「将来、自分や子どもが住むかもしれない」

「貸すという方法もあるのではないか」

など、売却以外の可能性を考えることもあるでしょう。

ですから、実家じまいを始めるからといって、最初に売却するかどうかまで決める必要はありません。

ただし、結論を先送りすることと、何もしないことは別です。

売るか残すかを判断するためにも、まず現在の実家の状況を確認しておきましょう。

2.まず実家の名義や相続関係を確認します

親が亡くなった後の実家であれば、最初に確認しておきたいのが土地や建物の名義です。

「父の家だと思っていた」

という場合でも、土地の一部が祖父の名義のままになっていたり、土地と建物で名義人が異なっていたりすることがあります。

また、相続人が複数いる場合には、実家を今後どうするのかを一人だけで決められないこともあります。

売却する場合はもちろん、残す場合でも、

誰が相続するのか

誰が今後管理するのか

という問題があります。

実家の今後を考える前提として、まず名義や相続関係を確認しておくことが大切です。

3.家族それぞれの考えを確認します

実家については、ご家族によって考えが違うことがあります。

「誰も住まないのだから売った方がよい」

という方もいれば、

「親が残してくれた家なので、できれば残したい」

という方もいるでしょう。

また、

「自分は住まないが、兄弟の誰かが使うかもしれない」

という場合もあります。

ここで注意したいのは、家を残したい人と、実際に家を管理する人が同じとは限らないことです。

「残したい」という気持ちだけでなく、

・誰が定期的に家を確認するのか
・固定資産税などを誰が負担するのか
・修繕が必要になった場合はどうするのか
・庭木や雑草などを誰が管理するのか

といった現実的なことも含めて話し合う必要があります。

4.実家を残した場合にかかる費用も確認します

誰も住んでいない家でも、所有している限り費用がまったくかからないわけではありません。

たとえば、

・固定資産税
・火災保険などの保険料
・電気や水道などを残す場合の費用
・庭木や雑草の管理
・建物の修繕
・遠方の場合の交通費

などが必要になることがあります。

建物は誰も住まなくなると、傷みや異常に気付きにくくなります。

雨漏りや設備の故障などが起きても、長期間気付かないこともあります。

「売るのはもったいないから残す」

という判断をする場合でも、今後どのくらいの管理と費用が必要になるのかを確認したうえで考えることが大切です。

5.家の状態を一度確認しておきます

実家を売るか残すか決める前に、建物や家の中の状態も確認しておきましょう。

長期間誰も住んでいない場合には、

・雨漏りしていないか
・カビや湿気がひどくないか
・害虫や害獣の問題がないか
・庭木や雑草が近隣へ影響していないか
・郵便物がたまっていないか
・水道管などに問題がないか

なども確認しておきたいところです。

特に実家が遠方にある場合には、何か問題が起きてからその都度現地へ行くのは大きな負担になります。

売却するかどうかとは別に、現在の実家がどのような状態なのかを把握しておくことは必要です。

6.家財はすべて処分しなくても大丈夫です

実家じまいというと、

「まず家の中を全部片付けなければ」

と思われるかもしれません。

しかし、売るか残すか決まっていない段階で、急いですべての家財を処分する必要はありません。

重要書類や貴重品はもちろん、ご家族が残しておきたいものがないか確認する必要があります。

また、実家を今後どのようにするかによって、必要な片付けの範囲も変わってきます。

まずは、

残すもの

処分してよいもの

判断を保留するもの

に分けるだけでも構いません。

結論が出ていない段階だからこそ、後から取り戻せないものを急いで処分しないことが大切です。

7.「売る場合」と「残す場合」の両方を考えてみます

なかなか結論が出ない場合には、どちらか一方に決めようとするのではなく、

「売った場合はどうなるのか」

「残した場合はどうなるのか」

をそれぞれ具体的に考えてみる方法があります。

売却する場合には、

・相続や名義の確認
・家財整理
・不動産会社への相談
・必要に応じた建物の確認

などが必要になります。

一方、残す場合には、

・誰が管理するのか
・維持費を誰が負担するのか
・どのくらいの頻度で家を確認するのか
・将来的に誰が利用する可能性があるのか

などを考える必要があります。

両方を具体的に整理すると、

「今は残しておこう」

「やはり売却した方がよさそうだ」

と判断しやすくなることがあります。

8.決められない段階でも、できることはあります

実家じまいは、

「売却すると決めてから始めるもの」

ではありません。

まだ今後の方向が決まっていなくても、

・実家の名義を確認する
・相続関係を整理する
・家族の考えを聞く
・家の状態を確認する
・重要書類を探す
・維持費を確認する

といったことはできます。

こうした情報が揃ってから、

「売る」

「残す」

「しばらく保留する」

という判断をしても遅くありません。

大切なのは、決められないことを理由に実家の問題そのものを放置しないことです。

よくあるご質問

Q.まだ実家を売るかどうか全く決めていませんが、相談できますか?

はい。

売却することを前提にする必要はありません。

まず現在の実家の状況やご家族のお考えを確認し、何を整理しておけばよいのかを考えていきます。

Q.兄弟で意見が違います。先に片付けても大丈夫ですか?

すべてを処分してしまう前に、ご家族で確認することをおすすめします。

特に思い出の品や重要書類などは、一度処分すると元に戻せません。

まずは必要なものの確認から始めるとよいでしょう。

Q.誰も住まない実家をしばらく残しても大丈夫ですか?

すぐに売却しなければならないわけではありません。

ただし、空き家として残す場合には、建物の状態確認や庭木・雑草、防犯、維持費などについて考えておく必要があります。

Q.売却するか残すか決めてから相談した方がよいですか?

いいえ。

むしろ、判断するために必要な情報が分からない場合には、決める前の段階から整理していく方法があります。

実家を売るか残すか迷っている方へ

実家について、

「売った方がよいのだろうか」

「できれば残したい」

「家族の意見がまとまっていない」

「何を基準に決めればよいのか分からない」

という段階で、無理に結論を出す必要はありません。

実家の終活総合事務所では、売却ありき、処分ありきではなく、まず現在の状況を整理するところからお話をお伺いします。

実家の名義やご家族の状況、家財、建物、今後のお考えなどを確認し、必要に応じて各分野の専門家や業者と連携しながら進めていきます。

「まだ何も決まっていないので相談しにくい」

と思われる必要はありません。

何を決めればよいのか分からない段階からでもご相談いただけます。

お電話でのご相談

0120-763-571