遠方の実家を片付けたい|何度も現地へ行かずに進める方法
親が亡くなったり、施設へ入ったりして、実家を片付けなければならなくなった。
しかし、現在住んでいる場所から実家までが遠い。
このような場合、
「片付けのために何回実家へ帰らなければならないのだろう」
ということも大きな問題になります。
車で30分、1時間程度ならまだしも、新幹線や飛行機を使わなければならない距離では、簡単に何度も行くことはできません。
交通費もかかります。
仕事を休まなければならないこともあります。
実家へ着いてから一日中片付けをして、また何時間もかけて帰るとなれば、体力的な負担も小さくありません。
しかし、遠方の実家だからといって、すべての作業のたびに自分が現地へ行かなければならないわけではありません。
この記事では、遠方にある実家を片付ける場合に、現地へ行く回数をできるだけ減らしながら進める方法についてご説明します。
この記事で分かること
この記事では、
- 遠方の実家を片付ける前に決めておきたいこと
- 最初に実家へ行ったときに確認したいこと
- 先に持ち帰った方がよいもの
- 家財を全部自分で片付ける必要があるのか
- 不用品の買取や家財整理を利用する方法
- 不動産会社とのやり取り
- 庭や建物の管理をどうするのか
- 現地へ行かなければならないこと・任せられること
- 何度も実家へ行かずに進めるための考え方
についてご説明します。
対応地域について
遠方の実家について、
「何度も実家へ帰ることができない」
「どこから片付ければよいのか分からない」
「現地の業者を一つずつ自分で探すのが大変」
という段階からでもご相談いただけます。
実家じまいでは、
家財整理
不用品の買取
不動産
相続に関する手続き
建物や庭の管理
仏壇やお墓
など、複数の問題が同時に出てくることがあります。
そのため、単に家の中の物を処分すれば終わるとは限りません。
実家じまい・実家の片付けに関するご相談は、近畿地方または近畿地方周辺に実家がある方を対象としております。
現在お住まいの地域は問いません。
対応地域に実家がある場合は、近畿地方はもちろん、関東・北陸・福岡まで、私が皆様のご指定の場所へ直接お伺いし、無料でお話をお聞かせいただきます。
ご相談のためにお伺いする際の相談料や出張費はいただいておりません。
上記以外の地域にお住まいの方についても、まずはお問い合わせください。場所や状況を確認したうえで、個別に対応を検討いたします。

遠方の実家は「何回行くか」を最初に考える
近くにある実家なら、
「今日は台所だけ」
「次は押し入れを片付けよう」
という進め方もできます。
しかし、片道何時間もかかる実家では、この方法は大変です。
例えば片道1万円の交通費が必要なら、往復するだけで2万円です。
5回行けば交通費だけでも10万円になります。
さらに、宿泊が必要なら宿泊費もかかります。
そこで遠方の実家では、
「自分で全部片付けるには何日かかるか」
だけではなく、
「自分が現地へ行かなければならないのは何回か」
という視点で考えてみましょう。
最初の1回を「片付けだけの日」にしない
遠方の実家へ最初に行くと、
「せっかく来たのだから、とにかく捨てよう」
となりがちです。
しかし、最初の訪問で重要なのは、むしろ実家全体の状況を把握することです。
例えば、
家の中にどれくらい物が残っているのか
重要書類はどこにありそうか
貴重品は残っていないか
売れそうなものはあるか
仏壇など簡単に処分を決められないものはあるか
庭や建物はどのような状態か
などを確認します。
さらに、実家を今後、
残すのか
売るのか
貸すのか
解体するのか
によっても、その後に必要な作業が変わります。
最初から大量のゴミ袋を持って行くより、まず家全体を見ることが大切です。
最初に重要書類を探す
遠方の実家では、重要な書類を後から探しに戻ることになると大変です。
最初に、
権利証・登記識別情報
固定資産税関係の書類
保険関係の書類
預貯金などに関する書類
年金関係の書類
契約関係の書類
などが残っていないか確認しましょう。
重要そうな書類については、その場で全部内容を確認できなくても構いません。
一か所にまとめて、自宅へ持ち帰ってから確認する方法があります。
通帳・印鑑・貴重品も先に確認する
家財整理業者などへ依頼する予定がある場合には、特に重要です。
実家の中に、
通帳
印鑑
現金
貴金属
重要な鍵
などが残っていないか確認しましょう。
もちろん、業者へ「見つかったら残してください」とお願いすることもできます。
しかし、自分で確認できるものについては、家財整理を始める前に確保しておく方が安心です。
写真や思い出の品はその場で全部整理しない
遠方の実家で最も時間を使いやすいのが、
写真やアルバム
です。
アルバムを一冊開けば、
「懐かしい」
「これは誰だろう」
「この写真は残そう」
と、なかなか作業が進まなくなります。
遠方の実家では、写真をその場ですべて整理する必要はありません。
まず、
「写真・アルバム」
としてまとめておき、必要であれば自宅へ持ち帰って後から確認しましょう。
写真やアルバムの整理については、こちらの記事でも詳しくご説明しています。
→「実家の写真やアルバムが捨てられない|片付けを止めない整理方法」
「自分でしなければならないこと」を先にする
遠方の実家を効率よく片付けるポイントは、
自分でなければできないこと
と
誰かに任せられること
を分けることです。
例えば、
家族の写真を残すか判断する
形見として持ち帰るものを決める
重要書類を確認する
親族に渡すものを選ぶ
といったことは、家族が判断した方がよいでしょう。
一方、
大量の家具を運び出す
不要な家財を整理する
草を刈る
庭木を剪定する
などは、必ずしも自分で行う必要はありません。
ここを分けるだけでも、現地へ行く回数を減らせることがあります。
家財整理は業者へ任せる方法もある
実家一軒を自分たちだけで片付けようとすると、想像以上に時間がかかります。
特に遠方の場合、
土日に実家へ行く。
少し片付ける。
帰る。
翌月また行く。
ということを繰り返しているうちに、半年、一年と経ってしまうこともあります。
家族が残すものを先に取り出し、残った家財については家財整理を行う業者へ依頼する方法があります。
その場合には、
どこまで作業してもらえるのか
処分費用はいくらなのか
作業後に写真などで確認できるのか
などを事前に確認しましょう。
不用品の買取を先に検討する
実家にあるものを、
「全部ゴミ」
として処分する必要はありません。
時計、貴金属、カメラ、ブランド品、趣味の品など、物によっては買取してもらえる可能性があります。
そのため、
① 家族が残すものを取り出す
② 買取できそうなものを確認する
③ 残った家財を整理する
という順番も考えられます。
実家の不用品についてはこちらの記事でもご説明しています。
→「実家の不用品は売れる?捨てる前に確認したい買取できるもの・できないもの」
不動産会社へ相談するためだけに何度も帰らなくていい
実家を売却する予定なら、不動産会社との打ち合わせも必要になります。
しかし、
相談するたびに自分が実家へ行く
必要があるとは限りません。
最初に現地を確認してもらった後は、
電話
メール
オンライン
などで進められることもあります。
鍵の受け渡し方法なども含め、遠方に住んでいることを最初に伝えておきましょう。
遠方の所有者への対応に慣れている不動産会社であれば、その前提で進めてもらえることがあります。
家財を全部処分してから売却相談する必要はない
遠方の実家では、
「家を空っぽにしてから不動産会社を呼ぼう」
と考えると、それだけで何度も現地へ行くことになります。
家具や荷物が残った状態でも、まず不動産会社へ相談することはできます。
実家が古い場合には、
中古住宅として売る
古家付き土地として売る
解体してから売る
など、売却方法によって家財整理や解体の進め方も変わることがあります。
古い実家の売却についてはこちらの記事でもご説明しています。
→「古い実家は売れる?築年数が古い家を売却するときの考え方」
売るか残すか決まっていなくても構わない
遠方の実家を片付け始める時点で、
「売却する」
と決まっているとは限りません。
兄弟と相談していない。
親が施設から戻る可能性がある。
気持ちの整理がついていない。
このような場合もあります。
その場合には、無理に結論を出さず、
重要なものだけ確保する
家の状態を確認する
必要最低限の管理をする
ところまで進めても構いません。
庭のためだけに何度も実家へ行かない
家の中を片付けても、実家を残している間は庭の管理が必要になることがあります。
特に春から夏は雑草が伸びます。
庭木が隣家や道路へ伸びることもあります。
そのたびに、
片道数時間かけて草刈りへ行く
となれば大きな負担です。
造園業者や除草業者、空き家管理サービスなどへ依頼する方法もあります。
作業前後の写真を送ってもらえる業者であれば、自分が現地へ行かなくても状態を確認できます。
庭の管理についてはこちらの記事で詳しくご説明しています。
→「空き家になった実家の庭はどうする?草刈り・庭木の管理と放置するリスク」
郵便物を放置しない
誰も住んでいない実家でも、郵便物が届き続けることがあります。
重要なお知らせが届く可能性もあります。
また、郵便物がたまり続ければ、
長期間誰も住んでいないことが外から分かりやすくなる
という問題もあります。
必要に応じて郵便物の転送などを検討しましょう。
実家へ行ったときだけ郵便受けを確認する状態にしておくと、重要な書類への対応が遅れることがあります。
電気や水道はすぐ止めるとは限らない
実家が空き家になったからといって、電気や水道をすべてすぐに止めることが最善とは限りません。
片付けをするときには電気を使います。
掃除をするときには水道を使います。
売却のために内覧する場合にも、電気が必要になることがあります。
そのため、
今後どのような作業をするのか
を考えてから止める時期を決めた方がよいでしょう。
詳しくはこちらの記事でご説明しています。
→「実家の電気・ガス・水道はいつ止める?空き家になった後の手続き」
火災保険も自己判断で解約しない
遠方の実家が空き家になり、
「もう誰も住まないから火災保険もいらない」
と思うことがあります。
しかし、建物が残っている以上、火災や自然災害などのリスクがあります。
また、空き家になったことで保険の取り扱いが変わる場合もあります。
現在の契約内容を確認し、保険会社などへ相談しましょう。
→「親が亡くなった後の実家の火災保険はどうする?空き家になったときの注意点」
現地の様子を写真で残しておく
遠方の実家へ行ったときには、家の状態を写真で残しておくことをおすすめします。
例えば、
各部屋
家具や家財
建物の外観
庭
物置
などです。
後から、
「あの部屋に何が残っていた?」
となったとき、写真を確認できます。
業者へ相談するときにも、
「この家具を処分したい」
「庭がこの状態です」
と写真を見せながら説明できます。
実家へ戻って確認する回数を減らすためにも役立ちます。
鍵をどうするか決めておく
遠方の実家では、鍵の管理も意外と重要です。
不動産会社。
家財整理業者。
建物の管理業者。
必要に応じて現地へ入ってもらう場合があります。
そのたびに自分が鍵を持って実家へ行くのでは、遠方であるメリットがありません。
誰にどのような方法で鍵を預けるのか、安全面も考えながら決めておきましょう。
兄弟がいるなら役割を分ける
兄弟姉妹がいる場合には、
全員が毎回実家へ集まる
必要はありません。
例えば、
一人は重要書類を確認する。
一人は不動産会社との窓口になる。
一人は家財整理について調べる。
というように役割を分けることもできます。
ただし、
実家を売却する
高価なものを処分する
など重要な判断については、後から、
「聞いていなかった」
とならないよう、情報を共有しておきましょう。
現地へ行く回数を減らすために「まとめて動く」
例えば、不動産会社との現地確認のために1回。
家財整理業者の見積もりのために1回。
買取業者の査定のために1回。
庭の業者との打ち合わせのために1回。
これでは、それぞれのために何度も実家へ行くことになります。
可能であれば、同じ日に複数の予定をまとめる方法があります。
午前中に不動産会社。
午後に家財整理業者。
その間に自分たちは必要なものを確認する。
というように予定を組めば、一度の帰省で複数のことを進められます。
「交通費」と「業者へ頼む費用」を比べてみる
業者へ依頼すると費用がかかります。
そのため、
「できるだけ自分たちでやろう」
と思うのは当然です。
しかし遠方の場合には、自分で行くことにも費用がかかっています。
例えば、
新幹線・飛行機代
高速道路代
ガソリン代
宿泊費
さらに、仕事を休む必要があれば時間的な負担もあります。
業者へ頼めば5万円かかる。
しかし、自分が2回帰省すれば交通費と宿泊費で同じくらいかかる。
このような場合もあります。
「業者に頼むと高い」だけではなく、自分で行った場合にいくらかかるのかも比較すると判断しやすくなります。
何度も帰ることを前提にしない
遠方の実家じまいでは、
「実家だから自分たちですべてやらなければならない」
と考えると負担が大きくなります。
自分で判断する必要があることは自分でする。
現地で誰かに任せられることは任せる。
そして、電話やメール、写真などで確認できることは現地へ行かずに進める。
このように分けて考えてみましょう。
よくあるご質問
Q.遠方の実家は何回くらい行けば片付けられますか?
家の広さ、家財の量、実家を今後どうするのかなどによって大きく異なります。
回数を先に決めるよりも、「自分が現地でしなければならないこと」を整理し、それ以外を任せられないか考える方が現実的です。
Q.家財が残ったままでも不動産会社へ相談できますか?
はい。最初の相談をするために、家の中をすべて空にしておく必要はありません。
まず売却方法を確認し、その後に家財整理を進める方法もあります。
Q.家財整理を業者へ全部任せても大丈夫ですか?
残したいものや重要書類、貴重品などについては、できるだけ先に確認しておくことをおすすめします。
作業内容や処分方法、作業後の確認方法なども事前に打ち合わせておきましょう。
Q.実家を売るかどうかまだ決めていません
決まっていなくても構いません。
まず重要なものを確保し、建物や家財の状態を確認するところから始めることができます。
Q.遠方なので業者との立ち会いが難しいです
業者や作業内容によっては、写真での報告や鍵を預けての対応などができる場合があります。
最初から遠方に住んでいることを伝えて相談してみましょう。
遠方の実家じまいは「自分が動く回数」を減らす
遠方の実家を片付けるとき、
「あと何回帰れば終わるのだろう」
と考えると大きな負担に感じます。
しかし、実家じまいに必要なことを一つずつ見ると、
自分で判断しなければならないこと
と
現地の人や業者へ任せられること
があります。
重要書類や貴重品を確認する。
家族が残したいものを選ぶ。
実家を今後どうするのか考える。
こうしたことはご家族で判断します。
一方で、
家財の搬出。
不用品の処分。
草刈り。
建物の管理。
不動産会社との現地対応。
こうしたことまで、すべて自分が何度も実家へ通って行う必要はありません。
「全部自分でする」のではなく、「自分でなければできないことだけ自分でする」。
遠方の実家では、この考え方が特に大切です。
そして、
家財整理、不動産、相続、建物の管理などをそれぞれ誰に相談すればよいのか分からない
ということもあるでしょう。
そのような段階からでもご相談いただけます。
近畿地方またはその周辺地域に実家がある方の場合は、私がお話をお聞きしに伺います。
また、実家が遠方にある場合についても、久保が全国のご指定の場所に伺い、お話を聞かせていただきます。
まず現在どのような状態なのかを整理し、何を自分でするのか、何を任せるのかを一緒に考えていきます。
遠方の実家についてのお問い合わせ
まだ、
売却するのか
残すのか
片付けだけを先にするのか
が決まっていなくても構いません。
「実家が遠く、何度も現地へ行くことができない」
というところから、現在の状況をお聞かせください。
お電話でのお問い合わせ
0120-763-571
受付時間:9時~21時(年中無休)

