兄弟が実家の片付けを手伝ってくれない|一人で進めるときの注意点
親が亡くなったり、施設へ入ったりしたことで、実家を片付けなければならなくなった。
ところが兄弟に話しても、
「そっちに任せるよ」
「忙しいから行けない」
「必要なものはないから全部処分していいよ」
と言われ、自分だけが実家の片付けをすることになってしまう。
このようなこともあります。
特に、自分だけが実家の近くに住んでいる場合には、
実家へ行く。
郵便物を確認する。
庭の様子を見る。
家財を整理する。
不動産会社や業者と話をする。
こうしたことが、いつの間にか一人に集中してしまうことがあります。
すると、
「なぜ自分ばかりやらなければならないの?」
と思うのも無理はありません。
しかし一方で、兄弟が手伝わないからといって、実家に残されたものや不動産について、すべて一人の判断で処分してよいとは限りません。
実家の片付けでは、
「誰が作業するのか」と「誰が判断するのか」
を分けて考えることが大切です。
この記事では、兄弟が実家の片付けを手伝ってくれない場合に、一人で抱え込まずに進めるための考え方についてご説明します。
この記事で分かること
この記事では、
- 兄弟が実家の片付けを手伝わない場合の考え方
- 一人で進めてもよいこと
- 兄弟にも確認した方がよいこと
- 実家の家財を勝手に処分してよいのか
- 写真や思い出の品をどうするのか
- 片付け費用を誰が負担するのか
- 実家の売却を一人で決められるのか
- 遠方の兄弟にもできること
- 業者を利用して負担を減らす方法
- 後から兄弟間でトラブルにならないための注意点
についてご説明します。
対応地域について
実家の片付けについて、
「兄弟が何もしてくれない」
「自分一人では片付けきれない」
「家財をどこまで処分してよいのか分からない」
「兄弟と意見が合わず、実家の今後を決められない」
という段階からでもご相談いただけます。
実家の問題では、
家財整理
不用品の処分や買取
不動産の売却
相続に関する手続き
建物や庭の管理
など、さまざまな問題が関係します。
すべてを別々に進める前に、まず現在の実家の状況を整理することが大切です。
実家じまい・実家の片付けに関するご相談は、近畿地方または近畿地方周辺に実家がある方を対象としております。
現在お住まいの地域は問いません。
対応地域に実家がある場合は、近畿地方はもちろん、関東・北陸・福岡まで、私が皆様のご指定の場所へ直接お伺いし、無料でお話をお聞かせいただきます。
ご相談のためにお伺いする際の相談料や出張費はいただいておりません。
上記以外の地域にお住まいの方についても、まずはお問い合わせください。場所や状況を確認したうえで、個別に対応を検討いたします。

「手伝わない」と「何も決めなくてよい」は別の話
兄弟から、
「全部任せる」
と言われることがあります。
しかし、この言葉には注意が必要です。
「片付け作業は任せる」という意味なのか。
「残された家財を全部処分してよい」という意味なのか。
「実家そのものを売却してよい」という意味なのか。
同じ「任せる」でも意味はまったく違います。
そのため、
作業を誰がするのか
と
重要なことを誰が決めるのか
は分けて考えましょう。
兄弟全員が同じだけ片付ける必要はない
兄弟が3人いるからといって、
3人が毎回実家へ集まり、同じ時間だけ片付ける
必要はありません。
一人は実家の近く。
一人は東京。
一人は九州。
このような家族なら、全員が毎回集まること自体が現実的ではありません。
仕事や家庭の事情も違います。
ですから、
「自分が3回行ったから、あなたも3回行って」
と作業回数を揃える必要はありません。
重要なのは、実家をどうするのかについて必要な情報を共有し、それぞれができる役割を決めることです。
遠方の兄弟にもできることはある
実家へ行けない兄弟でも、何もできないわけではありません。
例えば、
不動産会社を調べる
家財整理業者を調べる
必要な手続きについて確認する
親族への連絡を担当する
見積書を比較する
など、現地へ行かなくてもできることがあります。
一人が現地作業。
もう一人が業者探し。
もう一人が親族との連絡。
というように役割を分ける方法もあります。
「現地へ来ない=何もしていない」
と考えるのではなく、現地以外の仕事を分担する方法も考えてみましょう。
まず兄弟に「残したいもの」を確認する
実家を片付ける前に、最低限確認しておきたいのが、
「実家に残っているもので欲しいものはある?」
ということです。
例えば、
写真
アルバム
親の形見
家具
食器
時計
趣味の品
などです。
自分には不要なものでも、兄弟にとっては残しておきたいものかもしれません。
「いらないと思ったから全部捨てた」
となると、後から元には戻せません。
「欲しいものがあるなら期限までに教えて」と決める
ただし、いつまでも返事を待っていては片付けが進みません。
そこで、
「○月○日までに残したいものを教えてください」
と期限を決める方法があります。
写真を撮って、
「この中で必要なものがあれば教えて」
と兄弟へ送る方法もあります。
遠方に住んでいても、写真を見ればある程度判断できます。
「いつか確認する」
ではなく、期限を決めて進めることが大切です。
高価そうなものは勝手に処分しない
特に注意したいのが、
現金
預貯金関係のもの
貴金属
高価な時計
骨董品
美術品
などです。
これらについては、
「片付けをしているのは自分だから」
という理由だけで処分したり、自分のものにしたりするのは避けた方がよいでしょう。
相続財産に該当する可能性があるものについては、他の相続人との確認が必要になることがあります。
価値が分からないものについては、処分する前に査定してもらう方法もあります。
写真やアルバムは特にトラブルになりやすい
金銭的な価値がなくても、家族にとって大切なものがあります。
代表的なのが、
写真やアルバムです。
処分した人には必要のない写真でも、兄弟にとっては大切な思い出かもしれません。
迷う場合には、すぐに処分せず、
「判断を後回しにする箱」
を一つ作っておく方法があります。
片付けを止めずに、後から兄弟と確認できます。
写真やアルバムの整理については、こちらの記事でもご説明しています。
→「実家の写真やアルバムが捨てられない|片付けを止めない整理方法」
片付け費用を一人だけで負担するのか
家財整理を業者へ依頼すると費用がかかります。
自分が近くに住んでいるからという理由だけで、
業者を探すのも自分
立ち会うのも自分
費用を払うのも自分
となれば、不満が出るのも当然です。
費用が発生することが分かった段階で、兄弟にも、
どのような作業が必要なのか
いくらくらいかかるのか
を伝えておいた方がよいでしょう。
誰がどの程度負担するのかについても、後回しにせず話し合っておくことをおすすめします。
自分で立て替える場合も記録を残しておく
自分が代表して費用を支払うこともあるでしょう。
その場合には、
領収書
請求書
振込記録
などを残しておきましょう。
また、
交通費。
ゴミ処分費。
業者への支払い。
庭の管理費。
など、実家のために支出したものを記録しておくと、後から兄弟と費用について話す際にも整理しやすくなります。
家財整理業者を使うことは「手抜き」ではない
兄弟が手伝ってくれないと、
「自分一人で全部片付けなければ」
と思ってしまうことがあります。
しかし、実家一軒分の家財を一人で片付けるのは大変です。
大型家具。
家電。
大量の衣類。
布団。
食器。
物置の中。
これらをすべて自分で運び出す必要はありません。
家族が判断するものだけ先に確認し、残った家財については業者へ依頼する方法があります。
業者へ頼む前に兄弟へ見積もりを共有する
家財整理を依頼する場合には、可能であれば兄弟にも見積もりを共有しておきましょう。
例えば、
「家の中を全部片付けると○万円くらいかかるそうです。自分一人ではできないので、この業者へ依頼しようと思います。」
と伝えておきます。
後になって、
「そんなに高いとは聞いていない」
「もっと安いところがあったのでは?」
と言われることを防ぎやすくなります。
実家の売却は「片付け」とは別に考える
ここは特に重要です。
兄弟から、
「実家のことは全部任せる」
と言われていても、家財の片付けと不動産の売却は同じではありません。
相続人が複数いる場合には、実家の名義や遺産分割の内容によって、売却の進め方も変わります。
そのため、
「片付けを任されているから、家も売ってしまおう」
とは考えない方がよいでしょう。
不動産については、名義や相続関係を確認したうえで進める必要があります。
兄弟が反対している場合は先に話し合う
自分は、
「誰も住まないのだから売却したい」
と思っている。
しかし兄弟は、
「親の家だから残したい」
と言っている。
このような場合、先に家を空っぽにしてしまうと、
「売ることを勝手に決めた」
と思われることがあります。
売却について意見が分かれているのであれば、まず今後の方向性を話し合いましょう。
詳しくはこちらの記事でもご説明しています。
→「相続した実家を売りたいけど兄弟が反対|意見が合わないときの対処法」
「全部捨てていい」と言われたら記録を残す
電話だけで、
「俺はいらないから全部捨てていいよ」
と言われることもあります。
それでも重要なものが残っている場合には、念のため、
メール
LINE
など、後から確認できる方法でも共有しておくと安心です。
大げさな契約書を作るという意味ではありません。
例えば、
「先日話したとおり、○月から実家の片付けを進めます。残したいものがあれば○日までに教えてください。」
という程度でも、話した内容を確認できます。
片付けの状況を写真で共有する
兄弟が遠方にいる場合には、写真を利用すると便利です。
片付け前。
家財整理中。
片付け後。
それぞれ写真を撮っておけば、
「今ここまで進んでいる」
ということを兄弟にも伝えられます。
業者へ依頼した場合にも、作業前後の写真を残してもらえることがあります。
自分一人だけが状況を知っている状態にしないことも、後のトラブル防止につながります。
実家の近くに住んでいる人だけが負担しやすい
兄弟間でよく起こるのが、
実家の近くに住んでいる人へ負担が集中することです。
郵便物がたまった。
近所から草について連絡があった。
雨漏りしている。
不動産会社が現地を見たい。
こうしたことがあるたびに、
「近いんだからお願い」
となりがちです。
一つ一つは小さなことでも、何か月、何年と続けば大きな負担になります。
だからこそ、
「近くに住んでいるから全部する」
という形にしないことが大切です。
自分がどこまでできるのか兄弟に伝える
兄弟に対して、
「何で何もしてくれないの?」
と言うだけでは、なかなか話が進まないことがあります。
それよりも、
「家の確認には行ける」
「不動産会社との立ち会いはできる」
「でも家財を全部一人で運び出すことはできない」
というように、自分ができること・できないことを具体的に伝える方が話しやすくなります。
できない部分について、
兄弟が担当するのか
業者へ依頼するのか
を決めればよいのです。
実家が遠方なら全員で何度も帰らなくてもよい
兄弟全員が実家から離れて暮らしている場合には、さらに負担が大きくなります。
その場合にも、
全員が毎回現地へ行く必要はありません。
最初に一度集まって重要なものを確認する。
その後は代表者が現地へ行く。
業者に任せられる作業は任せる。
写真やオンラインで状況を共有する。
という方法もあります。
遠方の実家についてはこちらの記事でもご説明しています。
→「遠方の実家を片付けたい|何度も現地へ行かずに進める方法」
一人で抱え込むと片付けそのものが嫌になる
実家の片付けは、単なる掃除ではありません。
親が使っていた物。
子どもの頃の物。
家族の写真。
思い出の品。
それらを一つずつ整理する作業です。
さらに、
「兄弟は何もしないのに、なぜ自分だけ」
という気持ちが重なると、実家へ行くこと自体が嫌になることもあります。
そうなる前に、
自分でしなくてもよい作業は任せる
という選択肢を持っておくことも大切です。
すぐに全部終わらせなくてもよい
実家が空き家になったからといって、必ず数日ですべて片付けなければならないわけではありません。
まず、
重要書類
貴重品
家族が残したいもの
を確認する。
そのうえで、
家財整理
不動産
相続
建物の管理
を順番に考えても構いません。
実家全体の状況を整理してから進める方が、結果的に無駄な作業を減らせる場合もあります。
よくあるご質問
Q.兄弟が「全部捨てていい」と言っています。本当に処分して大丈夫ですか?
一般的な不用品と、相続財産になる可能性があるものは分けて考えた方がよいでしょう。
また、写真や形見など、後から取り戻せないものについても、一度確認してから処分することをおすすめします。
Q.兄弟が遠方に住んでいて片付けに来られません
現地へ来なくても、不動産会社や業者を調べる、見積もりを比較する、親族へ連絡するなど、担当できることがあります。
すべての作業を現地にいる人だけが行う必要はありません。
Q.家財整理の費用は兄弟で分けるべきですか?
誰がどのように負担するかは、ご家族の状況や相続の内容などによって異なります。
少なくとも業者へ依頼する前に、費用と作業内容を兄弟で共有しておいた方がよいでしょう。
Q.私一人で実家を売却できますか?
実家の名義や相続関係によって異なります。
相続人が複数いる場合には、誰が不動産を相続するのかなどを確認したうえで進める必要があります。
Q.兄弟と話をすると喧嘩になります
まず「実家を売るかどうか」という大きな結論だけを話すのではなく、
残したいものはあるか
誰が何を担当するか
どの程度費用がかかりそうか
など、一つずつ具体的なことから確認する方法もあります。
兄弟全員が同じだけ動かなくても実家じまいは進められる
実家の片付けでは、
「兄弟なのだから全員平等に片付けるべき」
と考えると、なかなか進まないことがあります。
住んでいる場所も違います。
仕事も違います。
家庭の事情も違います。
ですから、全員が同じ回数実家へ行く必要はありません。
一方で、
一人だけで何もかも決めてしまう
ことも避けた方がよいでしょう。
大切なのは、
作業する人と、判断する人を分けて考えること。
そして、
重要なことは兄弟で共有すること。
です。
現地へ行ける人は現地で確認する。
遠方の兄弟は別の役割を担当する。
自分たちだけでは難しい作業は業者へ任せる。
このように分ければ、一人だけですべてを抱え込まずに進めることができます。
実家の問題は、家財の片付けだけではありません。
相続、不動産、空き家の管理など、いくつもの問題が関係することがあります。
「兄弟が何もしてくれず、自分一人では何から進めればよいのか分からない」
という段階からでもご相談いただけます。
対応地域は、近畿地方またはその周辺地域です。
まず現在の実家の状況と、ご家族それぞれのお考えを整理するところから始めてみましょう。
実家の片付けについてのお問い合わせ
まだ、
実家を売るのか
残すのか
いつ片付けるのか
が決まっていなくても構いません。
兄弟との役割分担や、家財整理、不動産、相続など、現在困っていることをお聞かせください。
お電話でのお問い合わせ
0120-763-571
受付時間:9時~21時(年中無休)

